静寂が死んだ時、喧騒だけは身じろぎもせず、細く伸びる煙をいつまでも見つめていた。 K.

例えば自分が上の階へ行こうとする時にエレベーターがさらにその上で止まっていた際、反射で下のボタンを押す癖が直らない。あれはエレベーターを自分のいる場所へ呼びつけるボタンだと最近までマジに信じていたからである。 K.

月を見た。うさぎが餅をついているように見えることは知っていた。図鑑でも見た。けど、月を見てそれを意識したのは初めてかもしれない。分かってるつもりになっていた。 Y.

運転手さんの鼻息を、絶えず放送するバスに乗車中。 Y.

本棚を綺麗に整理しても、また本を買うことによって、永遠に本棚は形を留めない。 Y.