人は誰しも昔話になっていく。あの時の騒動も、あの時の猫も共に。 Y.

何だって真実でいい。鳥が話し合うのも、雨が咳をするのも、夜が昼間より明るいのも。 K.

目を伏せる。気持ちが笑っている。目を開ける。空が狼狽している。飲み物は、いつまでも冷えている。 K.

誰かの思い出が、今日もぱらぱらと剥離して。 K.

同じ景色を見ていても、記憶として残っているのは人それぞれ違ったりして。 Y.

幸福や享楽で、茫漠に広がる虚しさを、ただひたすらに見ないようにしているだけなのだと。 K.

Another world this is local in Korea. Y.

呼吸も生命も、愛も憎しみも、全て溶けてなくなるものばかり。一握りの記憶だけが、いつまでもいつまでも、何者かの首を絞め続け。 K.

昨日という日が追いかけてくる。やがて全ては「時間」の波に飲まれ、いつしか今日も昨日も無茶苦茶になって。 K.

時間によって消された。これもあの時の誰かの嘘も。 Y.

目で見えないものを、何処まで許容するか。目で見えるものを、何処まで疑うか。 K.

圧倒的緑に目がくらむ。都市の中にある気持ち程度の緑など、足元にも及ばぬ。 Y.

限りなく我侭なまま、いつか世界の糸を手繰り。 K.

嘘を吐いてヘラヘラ笑ってまで他人に好かれるより、一人で静かにハトを追う方がマシと思った日。 K.

選ばれたらラッキー、と思っているうちは絶対に選ばれやしない。気を張り続ける脅迫に負けて、やっぱりラッキーを求めて、また全てが脆弱に縮み。 K.

いつもより遠くの場所。世界を知るには、テレビしかないような感覚。 K.

蒸し暑さと、見えない苛みに挟まれ。 K.

私は自分の荷物しか背負ったことがないから、日の丸を背負っている人には称賛しか出来ない。いつかは彼らのように、自分の荷物を捨て他の何かを。 Y.

誰かのハッピーエンド、もしくは彼女のバッドエンド。 K.