2018-01-01から1年間の記事一覧
かつて一人だったもの。一人であろうとしたもの。心の距離だけは果てしなく、未だ間延びしたまま。 K.
軍手の軍、空虚に宙を見て。 K.
久々の晴れ間。かと言って外には出ず、午後のコーヒーをすするだけ。 K.
世界の滑走路。僕は飛ばない、僕は飛べない。 K.
雨。熱した心を冷ましてくれる。呼吸を沈め、単調な音に意識を向かせる。 Y.
空が綺麗なのは、地上が廃れているからか。それとも私たちの心が? Y.
矮小な生と、高尚な死の狭間。決して美しくない血の流れを、吐きそうな気持ちで握りながら。 K.
手を伸ばしても、ただ宙を掴むことがある。けれど、それは悲しいばかりではないと、悟るように鉄が瞬く。 K.
何故出会ったか、何故出会えなかったか。いくら考えても空は白く、答えは風に散り。 K.
無機質な一本道にも、点々と光は落ちていて。 Y.
感傷に浸り過ぎて、自尊心がふやけて溶ける。それは結局愚かなことだ、と雨が喉を鳴らし。 K.
赤は怒れる男たちの血の色か、赤は新しい夜明けの希望の色か。 Y.
孤独とは何だろう。誰も自分の声を聞いてくれない時か、あるいは自分にとっての美を誰にも共感してもらえない時。 Y.
残されていくもの、淘汰されていくもの。その選択権は、いつも見えないところにあって。 Y.
日常が微笑んでいるのではなく、へばりつく日常のもう一方から、ただただ目を反らしているだけの。 K.
再び釜山へ来てます。7ヶ月後には再開発のため、港街らしいこの風景は無くなるそうで。 Y.
天変地異、日々のやるべきこと、感情の波、あらゆるものがごたまぜになって身体の中が痛む中、久々に都会に行き、こんなにも人が生きている、と謎の衝撃に襲われ。 K.
絶望することなしに、希望が見えるはずもなく。 K.
入り口はどこかからの出口にもなり、迷い道にもなる。 Y.
言葉が追いかけてくる。一人称が首を掴む。二人称に引き倒され、ロゴスは土足で世界を踏み。 K.
人に優しく、トタン屋根にも優しく。 K.
それなら被害者意識というものを全て排除した時、果たして全てにおいて平和が訪れるのだろうか。最終的な和解は、徹底した無関心にしか落ち着かないような気がして、ただただ空を仰ぐ日。 K.
今更ですが、初めて「舟形万灯籠」を目撃。何だか可愛い。 K.
変な天気の日にお目にかかる、奇抜なヤツ。 K.
月を見ると、自分が何者だったか思い出す。あるいは、思い出す行為を穏やかに見つめられているような。 K.
無意識に自分の視覚を何か固有のものだと勘違いする。けれど世の中には、何億もそのバリエーションがあって、とか何だとか。K.
湿気を抱え、愛を抱え、悲しみが生まれ、乾燥機に恋い焦がれ。 K.
空に夢を見て、地上は忙しく睡眠は浅く、呼吸だけがただ大人しく命を繫ぎ。 K.
意味のあるやりとり、意味のないざわめき。子供の素直さを笑う、大人の哀愁。 K.
メタリックな心を持てば、誰にも動ぜずに済んで、生きやすいのだろうけど、何も動ぜぬ心の哀しさも。 Y.