枕木の記録

枕木るいの写真

17/03/12_02

「どうすればいいのか」彼はひとり言を言った。狭い部屋をうろうろと歩きながら、「どうすればいいんだ」とまた言った。ほとんど意味なく彼はそんな言葉を小声で繰り返した。「そんならおれはどうすればいいのか」すべてが夢のような気がした。(『暗夜行路』/志賀直哉 より)K.